高齢者介護施設では、入居者の皆様の安全を確保するために、外部からの入場を制限し不審者の侵入を防ぐシステムを望まれている。また、入居者様によっては「管理される」こと自体を不快に感じ、思わぬケガをされる恐れがある。
そこで、入居者様に対してフリーエリアを設けることで、個室に閉じ込めることなく安全・快適に業務が行えるような運用方法として、共用部に電気錠を設置し、面会者様と職員様にて扉の開け閉めを行う運用を行っている。居室や談話室などは、窓の開放幅を制限することで入居者様の安全を守りながら換気が行える。さらに、階段・エレベーターを利用したフロア移動は面会者様にもテンキーをご利用いただくことで、入居者様お一人のフロア移動を制限し転落などの事故を防止することで、職員様は業務により専念することができる。
部屋内の窓
(少しだけ開けられる補助錠などが設置されている場所)
換気解錠対応電気錠
- 通常時は転落防止のために15cm程度の開き幅でロックできる。(成人頭部の直径は最低15cmあるといわれている。)
- 補助錠では火災等の緊急時に扉が開かない状態。
換気解錠対応電気錠制御盤・スリーキー
- 火災発生時には鍵を電気的に解錠して、窓を手動で全開にできる。
エレベーター・外部への出入口
デジタルテンキー
- 許可された人のみがエレベーターの呼出・外部への出入りができる。
- 徘徊老人等が間違って外に出てしまうことを防ぐ。
職員通用口、階段口、非常口など
感知距離が長いカードリーダー
- カードを胸ポケットや首に下げた状態で読み取りができる。
- 職員は大きな荷物や車椅子などを押しながらの作業があるが利便性を損なわない。
- 介護者や外来者の出入りを防ぐことが可能。
貴重品管理など
鍵管理装置
- 入居者の貴重品を入居者自身または職員のみが取り扱いができる。
- 壁に取り付けて各個人の金庫鍵を保管する。
- 施設内犯罪の防止対策となる。